■卵~夏は16日・冬は57日/納豆~冷凍で2、3カ月
冷蔵庫を開けて「この卵、まだ食べても大丈夫かな?」と思ったことのある人は多いはず。食品の期限表示の偽装が連日ニュースになる中、購入時に期限表示を気にしても、購入後の食品の管理にむとんちゃくな人は少なくない。きちんと管理した場合、さまざまな食品の「食べても大丈夫な期間」はどれぐらいなのだろうか。(平沢裕子)
◆2つの「期限」
食品の期限表示には「消費期限」と「賞味期限」がある。消費期限は、弁当やサンドイッチ、食肉など5日以内で悪くなる食品に表示される。傷みやすいので、必ず期限内に消費する必要がある。
一方、賞味期限は、牛乳やハム、冷凍食品、即席麺などに表示され、その期限までは「おいしく食べられる」ことを意味する。期限を過ぎてもただちに食べられなくなるわけでなく、およその目安とするべきものだ。
ただ、悩むのは期限を過ぎた後、どれぐらいの期間なら食べても大丈夫なのかという点。
『賞味期限がわかる本』(宝島社)を監修した東京農業大の徳江千代子教授は、「保存方法によって食品の状態がまったく違ってくるので、この食品ならいつまでということは一概にいえませんが」と前置きした上で、目安となる期限を示してくれた。
◆卵・牛乳
まず卵。卵の賞味期限は、実は「生で食べられる日数」のこと。食中毒の原因となるサルモネラ菌が急速に増殖を始めるまでの期間とされ、採卵日から数えて、夏は16日、春秋は25日、冬は57日以内とされている。加熱調理すれば引き続き安心して食べられるが、一般の家庭で冷蔵保存する場合、購入してから約3週間以内に食べきるのが目安とされる。
卵のからにはサルモネラ菌がついていることがあるので、他の食品に菌をうつさないためにも、保存はパックに入れたまま冷蔵庫にしまう方がいい。
次に牛乳。期限表示のほとんどが「賞味期限」だが、低温殺菌牛乳では「消費期限」の場合もあるので注意が必要だ。
賞味期限の牛乳は、開封後も10度以下で冷蔵すれば、賞味期限日までは飲んでも大丈夫とされる。とはいえ、当然ながら酸味や異臭がするものは古くなった証拠。こうした変化が分からず不安ならば、鍋に入れて沸騰させ、固まりができたり分離したら腐っているとみて、やめた方がいい。
◆納豆・豆腐
賞味期限を意識しない人が多いのが納豆。賞味期限は1週間から10日で表示されているが、未開封の場合、購入後2週間が食べられる目安。「納豆はもともと腐っているから賞味期限を過ぎても大丈夫」というのは誤解で、賞味期限より長く保存するとアンモニア臭がきつくなり、おいしくなくなってしまう。ただ、冷凍すれば2~3カ月はもつので、多く買ったときはすぐに冷凍庫で保存するといい。食べるときは冷蔵庫内でゆっくり解凍を。
一度に使い切れないことも多い豆腐やこんにゃく。豆腐は開封後、1~2日大丈夫だが、保存は密閉容器などにうつし、きれいな水をひたひたにして冷蔵するのが基本。こんにゃくは未開封なら2カ月程度もつが、開封後はやはり水の中に入れて冷蔵すれば2~3日は食べられる。
ペットボトルの水やお茶はどうだろう。コップに注いで飲み、冷蔵保存する場合は、開栓後も1週間程度はもつ。ただし、ペットボトルに直接口をつけて飲むと、細菌が増加し、室温では2時間程度で飲用に適さなくなるので、すぐに飲みきれないものは、個人用でもコップに注いで飲む方がいい。